めまいが起こる原因
突然起こっためまいの原因
- 耳鼻咽喉科系の病気(良性発作性頭位めまい症など)
- 脳卒中(後頭蓋窩に脳梗塞や脳出血が起こった時)
- 脳腫瘍(後頭蓋窩に腫瘍ができた時)
- その他
耳鼻咽喉科へ相談しても良くならない、持続的に続くめまいの原因
- 脳腫瘍(後頭蓋窩にできた時)
- 脳卒中(後頭蓋窩に脳梗塞や脳出血が起こった時)
- 頚椎症
- フレイル
- 進行性核上性麻痺
- 多系統萎縮症
- 慢性硬膜下血腫
- 多発性硬化症
- バレ・リュー症候群
- パーキンソン病
- パーキンソン症候群(脳血管性/薬剤性)
- 水頭症(正常圧・閉塞性)
- アーノルド・キアリ奇形
- その他
回転性めまい・浮動性めまい(ふらつき)
めまいを起こす病気は多岐にわたるため、どうしても原因を鑑別するのが難しくなります。
また、ご自分や周りが回っているように感じるめまいを「回転性めまい」と言います。大抵は内耳の異常や前庭神経炎など、耳鼻咽喉科の病気が原因で起こります。しかし、休んでも回転性のめまいが治らない場合は、脳卒中や脳腫瘍など、脳神経系の病気が隠れているのかもしれません。
一方、地面が揺れているように感じたり、ふらついたり、足元がぐらつくような感じのめまいを「浮動性のめまい(ふらつき)」と言います。内耳や前庭系の異常、頚椎症やフレイルによる自律神経の乱れなどによって起こります。しかし、少しずつこの症状が出て、一向に良くならない場合は、小脳腫瘍などの病気が疑われます。
また、40歳以上の方でめまいが続く場合は、パーキンソン病や進行性核上性麻痺などのような、神経難病の初期症状として起こっている恐れがあります。これらの症状がありましたら、神経学的な検査や画像検査で、原因を特定する必要があります。
めまいは病気が進むと、治りにくくなることがあります。めまい以外にも以下の症状が出た際は、早めに診断と治療を受けることが大切です。
- 身体の半分が上手く動かない。動きが遅い。
- スムーズに歩けなくなった。つまずいたり倒れたりする回数が多くなった。
- 肩や腰が痛くて凝る。
- 手が震える。
- 表情が硬いと指摘される回数が増えた。
- 話すのが大変になった。食べ物や飲み物が喉に詰まりやすくなった。
- 物が二重に見えることがある。
- 物忘れがひどくなった。
- 朝、なかなか起きられない。
- 最近、トイレに行く回数が増えた。
当院の診断・治療方法について
当院では、脳や脊髄・神経の病気の診断に、問診や神経学的検査を使って原因をみつけ、それぞれの原因や症状に考慮した内服治療を行っています。場合によっては、物理療法やリハビリテーションと並行して行うこともあります。手術が必要と判断した際は、速やかに連携先の医療機関または患者様が希望する病院へ紹介します。
脳腫瘍や動脈瘤などが見つかっても、迅速に手術を行わない方が望ましい症例もあります。その場合は当院で様子を見ながら、患者様の状態をきちんと管理していきます。
脳卒中による麻痺症状をはじめ、高次脳機能障害や認知症やふらつき、片頭痛や腰痛などの脳・脊椎脊髄疾患は、完治させることが困難ともされています。さらに、症状や後遺症が続くことも少なくありません。そのため、当院では治療だけでなく、患者様の心に寄り添うケアを大切に思いながら、治療を提供していきます。
予防・再発防止のための薬物療法や、生活習慣の指導、心身のケア、そしてご家族や社会復帰のための支援など、患者様の生活を全面的にサポートするための活動を行っています。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。