瞼がぴくぴくするのは何故？
瞼にある眼輪筋という筋肉が無意識に攣縮している状態です。
まぶたが勝手に動いたりぴくぴくしたりする場合、もしかしたら瞼に異常があるのかもしれません。また、瞼に問題がなくても、ストレスや睡眠不足、体の疲れ、または脳の病気が原因で起こっているケースもあります。
まぶたがぴくぴくする原因
ストレス
仕事や生活でストレスがかかると、瞼が痙攣することもあります。これは「眼瞼ミオキミア」と呼ばれており、疲労の蓄積や目の刺激によって起こります。
瞼の神経異常
瞼を動かす神経に問題があることで瞼が痙攣する「眼瞼痙攣（がんけんけいれん）」があります。眼瞼痙攣は片目にしか起こらないこともあれば、両目ともに起こることもあります。
脳の異常
脳疾患（脳腫瘍など）によって、瞼が痙攣しているケースもあります。
まぶたの痙攣を引き起こす病気
眼瞼ミオキミア
疲れていたりストレスが溜まっていたりすると、瞼が勝手にぴくぴくと動く病気です（特に片目の下瞼）。下瞼に多く見られますが、上瞼にも起こります。瞼の一部だけがぴくぴく動きますが、瞼全体が痙攣することはありません。通常は短時間で治まりますが、何度も再発するケースも少なくありません。
原因
目の疲れやストレス、目が刺激を受けてしまう病気（結膜炎やドライアイなど）、コーヒーなどの刺激物、お薬などが挙げられます。また、スマートフォンやパソコンを長時間見続けたり、目が疲れていたり、寝不足になったりすることで症状が起こることもあります。
他にもビタミンB12が不足すると、眼瞼の神経に異常が生じて、眼瞼ミオキミアが起こりやすくなります。ビタミンB12が豊富な牛レバーや魚介類、卵、牛乳などの食品をとることをお勧めします。
治療
疲れやストレスをこまめに解消させることが大切です。目が疲れている時は、点眼薬などを活用して目を休ませましょう。
眼瞼痙攣
瞼を動かす筋肉である「眼輪筋」が収縮することで、瞼が痙攣してしまう病気です。瞬きが多くなる、光が眩しく感じるといった症状が見られます。悪化すると瞼が開けにくくなり、「目を閉じた方が楽」と感じることもあります。
ドライアイと合併するケースもよくあり、目が乾燥することもあるため、ドライアイと勘違いされる方も少なくありません。ストレスや強い光で悪化し、病気が進むと、口を「へ」の字にするような動き（不随意運動）が出て、「メージュ症候群」と言われる状態になります。
女性に多く、40代〜70代にかかりやすい傾向があります。また、更年期の症状として起こることもあります。
原因
眼瞼痙攣の原因は未だにはっきりと解明されていませんが、中枢神経の伝達に異常があることで生じるのではないかとされています。
治療
原因が分からないので、完全に治すのは困難とされていますが、ボツリヌス毒素療法で痙攣を抑えることは可能です、